毎日を振り返るほんの少しの時間の大切なティータイム。
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付加価値?。
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    先日まで雑誌の原稿を書いていまして・・・
    今回は他の仕事も多すぎて、なかなか進まず・・・
    寝る前に布団の中で書き、移動の新幹線の中で書き、携帯電話で書き、と合間をうまく使って書き上げた感じでした。いつもはカミさんが赤ペン先生をしてくれるのですが、今回は時間が無く。チェックは編集部にお任せ〜。

    カフェに限らず、飲食関係の仕事をしていると、みなさんが共通して思うことや感じること、悩むことがあります。その一部を書いてみたのですが、なんせ3000文字しか枠がないので書きたいことが書ききれなかったようなきがします。コーヒーの特集なんですけどね。


    「本物を追求することが、美味しさを伝えることではないかもしれない。。。
    人々が美味しいと感じるものは、本物ばかりではない。
    しかし、本物にこだわりたい。美味しいものは本物であると信じたい。

    では、美味しくないものは不味いのかというと、そんなこともない。
    本物ではないものが偽物なのかというと、そうでもない。」

    なんてことを考えたことはないですか?

    みなさんは何を基準に「本物」とか「偽物」と言っていますか?
    意外と売り手側がはっきりと基準を持っていないことが多いと思います。

    専門誌ですから、基本はプロ向けです。が、オープンしたばかりの人や、一般のカフェ経営者はコーヒーのことはあまりわからないと思いますので、マニアックになりすぎず誰でもわかりやすい内容にするのが難しいところです。

    わからないから危険なことばかりなのですが、そのなかでもコーヒーは本当にわかりずらい。
    ここ一年間くらいの間に出たコーヒー関連の雑誌を見ると、ほとんどスペシャルティコーヒー一色。
    協会内でさえスペシャルティの定義すら決まっていないのに・・・
    スペシャルティコーヒーなら美味しい。。。
    スペシャルティコーヒーなら不味いわけがない。。。
    スペシャルティなら間違いない。。。
    あの店のコーヒーはスペシャルティだから美味しいはず。
    あの店のコーヒーはスペシャルティなのに不味いということは、偽物か?。。。

    と、コーヒーを知らない人は間違った解釈をするようになってしまいます。

    もちろん僕もスペシャルティコーヒーを扱う一人ですから、スペシャルティコーヒーという言葉が浸透してくれるのは嬉しいことです。
    しかし、言葉だけが先行してしまうのはどうかと思います。
    産地偽装だのなんだのという事件が多発していますので、安心・安全を確保することは大切ですし、味覚評価で「美味しい」と評価されたものを扱うことも大切です。
    ただ、販売するものとして、それらを確保するために努力をすることはあたりまえのことで、それがすごい事でも、感動的なことでもないということの認識が現在のプロには全く無いと思っています。
    付加価値にもなりません。

    このブログで何度も書いていますが、コーヒーのカッピングは「生豆」という原料が持つ特性の評価ですから、焙煎屋さんが自分達の焙煎方法で焙煎後に行う、いわゆる「テイスティング」とは全く異なります。

    原料を仕入れて、焙煎加工する人は原料の評価を基準にして、自分の味作りをします。
    しかし、焙煎豆を仕入れるカフェなどは、味を決定する加工が終わってしまったものを選ぶしかありません。

    スペシャルティコーヒーも、焙煎加工によっては不味くなることを、本当は知っておかなければなりませんし、一番大切なことは自分に合うか合わないかをハッキリ判別できるだけの味覚が必要です。
    その味覚は優れていなくても大丈夫。
    自分に合うか合わないかですから。

    知らない人にありがちなのは、プロが言っているのだから正しいと思い込んでしまうことです。
    「このコーヒー、酸っぱいなぁ」と思っても、「これが本来の酸味」と言われれば「そうなのかぁ!」。。。

    「このコーヒー、エグイなぁ」と思っても、「これがコクだよ」と言われれば「そうなのかぁ!」。。。

    「このコーヒー、後味が渋いし残るなぁ。。。水が飲みたい」と思っても、「後味が残らなくちゃ、コーヒーを飲んだ気がしないよ」と言われれば「そうなのかぁ!」。。。

    確かにそうなるわなぁ。。。

    僕達は「コーヒーが嫌い」という人や「コーヒーは飲まない」という人に、上手にコーヒーを伝えて広げていくのが仕事です。そうでなければ広がりがないからです。

    もっともっと手間をかけてやらなければならないことがたくさんあるはずです。

    お客様に「驚き」や「喜び」や「感動」を感じていただくには、値段以上のなにかが必要なのだと思います。
    商品の見た目、味、提供時間はもちろんですが、人が「味わう」ものとは、食べ物や飲み物のように口に入るものだけではありません。お店の空間や雰囲気、またお店の人たちのホスピタリティなどを通じて味わえる「気分」など、お客様はお店で味わったもの全てに対して料金を支払っているのだと思います。

    お客様ありき。
    地域密着。
    これが出来きて初めてコーヒーがお客様にとっての「スペシャルティ」になり、本当の意味でのスペシャルティコーヒーが伝わっていくのだと思います。

    よしっ!今日は能書きタレっぱなしで、帰るとするかぁ!
    「そんな能書きタレている暇があったら、子供の面倒見なさいっ」と、カミさんの声が聞こえた。。。ような。
    | プロデュース/コンサルティング。 | 19:09 | comments(0) | - | - | - |









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