毎日を振り返るほんの少しの時間の大切なティータイム。
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コーヒー業界の変化。
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    今日は商社やメーカーなどの見積書やパンフレットの整理に追われました。
    コーヒーの価格は変動が激しく、取引商社によっては絶えず変化した見積書が送られてきます。
    そのため、古くなった見積書は次から次へ処分していかないと、見る見るたまって行きます。
    僕、結構大切に保管してあるんですよね(笑)古〜いヤツ。

    で、現在扱っているスペシャルティレベルの豆しか知らないスタッフに見せてみると、「スゲー・・・なんだこの銘柄と値段!」と感激しているので、面白くなって、10〜15年以上前の見積書からじっくりと見返してしまいました。

    凄いですね〜・・・コマーシャルコーヒーがほとんどの見積書。
    現在うちに来ている見積書では見たこともない価格がビッシリ!
    現在扱っている豆の価格の半分以下(笑)
    そして、別の見積書に10種類ほどの「グルメコーヒー」や「プレミアムコーヒー」とタイトルがつけられていて、中にはコマーシャルコーヒーの倍以上の価格がついています。
    プレミアムに関しては10年くらい前の見積りですが現在のスペシャルティコーヒーと全然変わらない価格です。
    うちはその頃から、プレミアムしか扱っていなかったので、現在のスペシャルティコーヒーの価格には全く違和感はないのですが、昔は同業者からよく馬鹿扱いされました(笑)「そんなに高い豆使ったってなんにも変わらないよ」って。

    最初に扱ったプレミアムは、13年前くらい前かな?プレミアムコーヒーという言葉もほとんど知られていなかった頃。ちょうどグルメコーヒーからプレミアムコーヒーに切り替わるころかな?
    「コロンビア ジャーマンメリノ エスペシャル」とかいう豆。
    「エチオピア シダモ G−2 ウォッシュド イルガチェフ」とか、
    「ドミニカ カリビアンモカ」とか「ガヨマウンテン」とか・・・
    あ、「エチオピア シダモ G−2 ウォッシュド イルガチェフ」はまだプレミアムじゃなかったな。今の半額ほどだった。
    イルガチェフは当時は基本的にドイツ向けに輸出されていた豆で、ほとんど日本には輸入されていませんでした。
    当時、ニュークロップの入手は本当に困難で、ニュークロップニュークロップと言っていたのは、堀口さんくらいかな?
    大体、自家焙煎店そのものがとても少なかったので、10埖泙覆匹望分けしてくれる生豆屋さんはほとんど存在しませんでしたし、ニュークロップはほとんどヨーロッパが優先で出荷されていました。昔から、ヨーロッパではニュークロップオンリーというオーダーの仕方だったようです。ま、ヨーロッパでは昔からコーヒーは健康食品や薬として扱われてきましたから、新豆が良いに決まってますよね。日本みたいに値段も叩かないし・・・
    最初に本物のニュークロップを見たときには、「ロウでできてるみたい」って思いました(笑)

    その1〜2年後ですから、今から10年以上前に「ゴールデンマンデリン」や「ウルトラマンデリン」というような豆が入荷するようになり、僕はすぐに飛びつきました。ですからゴールデンマンデリンとも10年ほどの付き合いになります。
    「モカ・マタリ・アールマッカ」というのもその頃だったかな?「これ、ブラジル?」って思わず言っちゃったくらい、当時としては革命的なキレイさだったのです。

    それまでは、「モカ・マタリ癸后廚如△泙宰秣泙届くと篩いにかけて、3〜4割捨てます。そこからハンドピックをして、歩留まりは5割くらいだったかな?焙煎すると目減りして最終的には4割くらいの重さになって・・・
    それでも、そうすることが一番美味しかったし、身体にも良かった。

    そのころは、どこで収穫された豆なのかをある程度細かくトレースできる豆はブルーマウンテンだけでした。
    樽に、「WF(ウォーレンフォード)」「MH(モイホール)」「MB(メイビスバンク)」などの刻印が残されていたからですが、それでも地域までですから、農園主などまでは追っていけません。

    今の、トレーサビリティ(生産者の顔が見える)などは、夢のまた夢のような話でした。

    それが、今は自分で産地に立ち、生産者と直接話しをして、契約をして買い付けてきている・・・
    よく考えると信じられない気持ちになることがあります。

    19年前、自家焙煎をスタートしたとき、まさかこんなことになっているとは思わなかったコーヒー業界。そして自分。
    これからはどんなふうに変化していくのだろう・・・
    ただ・・・はたして業界が良くなっているかどうかはまだまだ別の話だと思います。
    コーヒーの消費量が増えたのは、自家焙煎店が増えたから?まだまだエンドユーザーに良いコーヒーが浸透しているとは思えません。
    本当に良いコーヒーを全てエンドユーザーに向けて消化している自家焙煎店はごく一部だと思っています。
    無理して在庫を抱え込んでいるお店はたくさんあります。
    そろそろ業界も整理されて、バランスが崩れてくる頃です。
    今年は随分と膿が出始めています。良いことです。
    これからが業界にとって本当の意味で良い方向に行くのだと思います。

    シビアな話ですが、生き残りゲームの始まりです。
    自分の仕事が「コーヒーを売ることではない」ことに、早く気づかなくてはいけませんよね。
    そこに気づけば「良いコーヒー」はたっくさん広がるということです。
    たくさんの同業者と話をしていると、今は気づいている人がたくさんいるようです。
    みんなが気づいちゃったら困るなぁ・・・でも気づいてほしいなぁ・・・

    これからもコーヒー業界が楽しい世界でありますように!・・・
    | コーヒーや紅茶のこと。 | 21:59 | comments(2) | - | - | - |
    珈琲業界は大きく変わってきたのですね。
    興味深く読ませていただきました。
    僕の様な趣味で焙煎する者が1キロ単位で豆を購入できるのも変化の恩恵なのでしょうか?
    よくは分かりませんが豆の良し悪しでコーヒーの味の良し悪しが決まってくるのは実感できます。
    ただし素人ですのでそのときの焙煎の良し悪しの影響も非常に大きいのですが・・・
    いづれにしても沢山種類の中から選んで買えるようになったいい時期にコーヒーを趣味にしたみたいですね。
    | まーさん | 2006/09/25 2:00 AM |
    コメントありがとうございます。
    最近はまーさんのようにコーヒー豆の焙煎など、コーヒーを趣味にしてらっしゃる方が増えましたよね。
    業界の人間としてはとても嬉しいことです。それだけ、コーヒーの世界に関心をもっていただけるし、まーさんのような方々から一般の人々への広がりもたくさんあると思います。

    あ、プロも焙煎の良し悪しが味に影響してますよ(笑)
    プロは安定させるために必死ですが、趣味でやられている人はその不安定さを逆に楽しんでいただきたいと思います。
    コーヒーの世界は変人が多いです(笑)僕も含めてですが・・・
    あまり入り込みすぎずに、楽しくコーヒーを広げていってください。
    何かお力になれることがあれば、遠慮なく質問等してください。
    これからもよろしくお願いいたします。
    | masaya | 2006/09/25 2:31 PM |









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