2006.04.03 Monday
「お茶」はどんな色?。
一般の紅茶教室でも、プロのスクールでも初回の講義で「お茶はどんな色ですか?」という質問をよくします。
どんな色でしょうか?
日本人の80%の人が「緑色」と答えます。最近はこちらが質問してるのに「緑色?」って疑問形になる人も多いのですが・・・(笑)
この質問に対して若い人が自信なさげに微妙な疑問形になってしまうのは、たぶん緑色ではないお茶を飲む機会の方が多くなってきたからだと思います。
もちろん「緑色」は正解なのですが、実はこれ日本人だけの感覚です。
では、質問を変えてみます。
「茶色はどんな色ですか?」
・・・この質問で、まさか「緑色!」と自信満々で答える人はいないと思いますし、「緑色?」と疑問形になる人もいないと思います。
「茶色」とは、字のとおり「お茶の色」のことです。
日本では昔、番茶やほうじ茶のような茶色いお茶が庶民の一般的なお茶でした。煎茶などは高級品でなかなか庶民には手が出なかったのです。
で、「茶色」という色が出来上がりました。
・・・というのは日本のお話ですが、もともと、海外では緑色のお茶。。いわゆる「緑茶」などありませんでした。
お茶は茶色くなるのが自然だからです。
日本人が日本独自の緑茶を開発する前にも、確かに中国で「緑茶」がありました。そう、皆さんがペットボトルでよくご存知の「中国緑茶」です。・・・そういえば最近、見なくなりましたね
ですが、液体は緑色じゃなかったですよね?
茶葉が摘まれて死ぬと、カテキンは目覚めて酸化発酵し、どんどん赤くなろうとします。そして放っておくと完全発酵して腐ります。
「お茶の木」というのはありませんから、大まかに言えば紅茶も中国茶も緑茶も全て同じ「椿の木」の葉です。
大きく分けると「中国種(シネンシス)」「アッサム種(アッサミカ)」「日本種(ジャポニカ)」などがありますが、全てツバキ科です。
簡単に説明すると、お茶の葉は摘んでから放っておくと勝手に紅茶になってしまうということです。これが、自然なカテキンの酵素の働きです。
ただ、先程説明したとおりホントに放っておくと腐ってしまうので、カテキンの酸化発酵をどこかで何とかして止めなければなりません。
そこで、蒸したり、釜で煎ったり、熱風をあてたりして熱を加えてやるのです。
簡単に説明すると、カテキンの酸化は熱を加えられると「眠る」のです。
中国では、これを「殺青(サッセイ)」と言いますが、決して殺すわけではなくて、あくまでも「眠らせる」のです。
要するにいつかは目覚めて、また酸化していくということです。
紅茶や中国茶が本当は自然なお茶の姿なのです。
もちろん、中国茶などは細菌発酵させたお茶もありますから、なんともいえませんが・・・
でも、日本茶が決して不自然だというわけではありません。
日本人が優れていたから、蒸籠という道具を使って全く発酵させずに緑色の液体の出来る「緑茶」を開発することができたのです。
ただ・・・目覚めたばかりのカテキンをすぐに眠らせてしまっているので、カテキンは元気いっぱいです。
ですから、すぐに目を覚まして酸化しようとするので、いい緑茶ほど寿命が短いのです。
緑茶も数ヶ月経つと、黄色い液体になってきます。これは、カテキンが赤くなろうとするのと緑が混ざって黄色くなるのです。
お茶の色は元々は「茶色」からなんですよね。
栽培される土地でカテキンの含有量も変わりますし、栽培方法によってもコントロールできますから、一口に「お茶」と言っても細かいお話はたくさんあってきりが無いのですが、今日はここまでにしておきます。
ちょっとマニアックな、でもお茶の世界ではあたりまえなお話を僕なりに書いてみました。
一人でもいいから「へ〜ッ、、、なーるほどねー」って言ってくれたらいいなぁ・・・
「え?わかりづらい?」・・・すいません・・・もう少し文章の勉強します
どんな色でしょうか?
日本人の80%の人が「緑色」と答えます。最近はこちらが質問してるのに「緑色?」って疑問形になる人も多いのですが・・・(笑)
この質問に対して若い人が自信なさげに微妙な疑問形になってしまうのは、たぶん緑色ではないお茶を飲む機会の方が多くなってきたからだと思います。
もちろん「緑色」は正解なのですが、実はこれ日本人だけの感覚です。
では、質問を変えてみます。
「茶色はどんな色ですか?」
・・・この質問で、まさか「緑色!」と自信満々で答える人はいないと思いますし、「緑色?」と疑問形になる人もいないと思います。
「茶色」とは、字のとおり「お茶の色」のことです。
日本では昔、番茶やほうじ茶のような茶色いお茶が庶民の一般的なお茶でした。煎茶などは高級品でなかなか庶民には手が出なかったのです。
で、「茶色」という色が出来上がりました。
・・・というのは日本のお話ですが、もともと、海外では緑色のお茶。。いわゆる「緑茶」などありませんでした。
お茶は茶色くなるのが自然だからです。
日本人が日本独自の緑茶を開発する前にも、確かに中国で「緑茶」がありました。そう、皆さんがペットボトルでよくご存知の「中国緑茶」です。・・・そういえば最近、見なくなりましたね
ですが、液体は緑色じゃなかったですよね?
茶葉が摘まれて死ぬと、カテキンは目覚めて酸化発酵し、どんどん赤くなろうとします。そして放っておくと完全発酵して腐ります。
「お茶の木」というのはありませんから、大まかに言えば紅茶も中国茶も緑茶も全て同じ「椿の木」の葉です。
大きく分けると「中国種(シネンシス)」「アッサム種(アッサミカ)」「日本種(ジャポニカ)」などがありますが、全てツバキ科です。
簡単に説明すると、お茶の葉は摘んでから放っておくと勝手に紅茶になってしまうということです。これが、自然なカテキンの酵素の働きです。
ただ、先程説明したとおりホントに放っておくと腐ってしまうので、カテキンの酸化発酵をどこかで何とかして止めなければなりません。
そこで、蒸したり、釜で煎ったり、熱風をあてたりして熱を加えてやるのです。
簡単に説明すると、カテキンの酸化は熱を加えられると「眠る」のです。
中国では、これを「殺青(サッセイ)」と言いますが、決して殺すわけではなくて、あくまでも「眠らせる」のです。
要するにいつかは目覚めて、また酸化していくということです。
紅茶や中国茶が本当は自然なお茶の姿なのです。
もちろん、中国茶などは細菌発酵させたお茶もありますから、なんともいえませんが・・・
でも、日本茶が決して不自然だというわけではありません。
日本人が優れていたから、蒸籠という道具を使って全く発酵させずに緑色の液体の出来る「緑茶」を開発することができたのです。
ただ・・・目覚めたばかりのカテキンをすぐに眠らせてしまっているので、カテキンは元気いっぱいです。
ですから、すぐに目を覚まして酸化しようとするので、いい緑茶ほど寿命が短いのです。
緑茶も数ヶ月経つと、黄色い液体になってきます。これは、カテキンが赤くなろうとするのと緑が混ざって黄色くなるのです。
お茶の色は元々は「茶色」からなんですよね。
栽培される土地でカテキンの含有量も変わりますし、栽培方法によってもコントロールできますから、一口に「お茶」と言っても細かいお話はたくさんあってきりが無いのですが、今日はここまでにしておきます。
ちょっとマニアックな、でもお茶の世界ではあたりまえなお話を僕なりに書いてみました。
一人でもいいから「へ〜ッ、、、なーるほどねー」って言ってくれたらいいなぁ・・・
「え?わかりづらい?」・・・すいません・・・もう少し文章の勉強します