毎日を振り返るほんの少しのカフェタイム。
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自信と謙虚。
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    昨年からまた、専門学校の講師をやらせていただいています。

    カフェサービス学科 バリスタ専攻クラス。

    エスプレッソだけではなく、コーヒーに関する全てが課題。

    二年間。週一回。学校なので、当然夏休み、冬休み、春休みがある(笑)

    そんな、学校という限られた時間の中で、人がその専門知識や専門技術を完成させることはありえません。

    でも、学校卒業時点で未完成だからこそいいのだと思う。

    僕が受け持つ授業でも、生徒たちはみんな本当に完成度の高いものを作りますが、なにかもう一つ足りなかったり、なにかもう一つ余分なものがあったりと、、未完成ではある。

    それがいいのです。

    最初は本当に不味くて飲めないものを作り始めるけど(笑)何度も何度も作り直して味が整っていく。。
    突然与えられたコーヒー豆や食材を使って作るんだから、そりゃ大変だと思う。

    コーヒー豆、食材の味や特性をよく知る、相性を知る。。。これは経験しかない。時間の積み重ね。

    短時間で本物の商品ができてしまうなんてことは、ありえない。

    どんな企業も、一日で新商品を完成させることはない。
    人様からお金をいただくものだから、時間とお金をかけて作り込む。これが当たり前。

    逆に、生徒たちが学校にいる間に完成されては困ります。
    学校を卒業して、社会に出てからも成長しなければならないのだから。

    未完成で当たり前。

    だからと言って、社会に出て開き直りも困る(笑)
    そして、自信満々な奴も使い物にならない。

    「自信と謙虚さのバランス」をいつまでも保ってもらいたいですね。
    自信ない、臆病くらいで、ちょうどいいよ。
    人間、作戦を練らなくなったら終わりだよ。

    まずは組織に順応することも大切。その枠の中で、どれだけ最高のものができるか、どれだけお客様を喜ばせることができるのか、、
    柔軟な人間性が求められる。

    ドリンクの技術やレシピだけでなく、ドリンクを通して企業が求めるもの、人々が求めるもの。。いろいろなことが考えられるようになることが、自分の授業の目的。

    みんなと一緒に成長していきたい。

    この歳になると周りの目は、良くも悪くも「完成されている」と思われてしまいます(笑)

    だから誰も何も言ってくれない。

    だからこそ、謙虚さが必要なんだと思います。
    聞く耳が大切。

    でもね、この歳で学んでばかりの人も呆れてしまいます(笑)

    自分が経験し、得てきたものをアウトプットして、人に伝える。
    後輩を育てる。
    これはできることならやるべきですよね。

    そして、学ぶ側の「吸収しよう」という姿勢も大切。

    この人から学びたいと思わせる空気を作るのも、伝える側の実力。
    ちゃんと教えたいと思わせる空気を作るのは学ぶ側の実力。

    結局、「自信と謙虚」のバランス。

    最近、バランス悪いなぁ…と思ったら、ふと立ち止まって、遠くから自分を見つめてみるのもいいですよね。
    | - | 11:28 | comments(0) | - | - | - |









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