毎日を振り返るほんの少しのカフェタイム。
ブラジル・ナチュラル入荷。
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    昨年ご紹介した、ブラジルのナチュラル。

    「シンコ・エストレイラ農園」ムンドノーボ種

    が、通関がきれて生豆がデリバリー可能となりました。

    「カップ・オブ・プログレッシブ・セラード」というコンテストで、3位入賞したロットです。

    なぜかうちが契約したロットをコンテストに出品。
    。。。で、3位に入賞した。と。。。

    世界的に有名なカッパーをはじめ、3名のカッパーが最高得点をつけて、「影の1位」と言われているこのロット。

    ま、とにかく美味しいのは間違いありません。

    詳しいデータは後日。
    数が限られていますので、生豆のお問い合わせはお早めにお願いいたします。
    | コーヒー豆情報。 | 22:39 | comments(0) | - | - | - |
    ニュークロップ。
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      今日もチョッと専門的な話です。

      ニュークロップとは新しい穀物(作物)と言う意味で、当年収穫物のことを指します。
      ただ、収穫される時期や産地によって微妙に「当年物」の捉え方が変わってきます。

      お茶なども、日本の場合は四季がありますから、新茶は3月〜4月くらいに摘み取ったものをその後2〜3ヶ月の間「新茶」と呼びます。緑茶は無発酵茶であるため劣化しやすく、半年も経つと液体が黄色くなり美味しくなくなります。
      しかし、スリランカの場合は一年中温暖気候なので、標高の高いところで雨季と乾期に分かれる程度の変化しかありません。一年中温暖ですから、当然一年中毎日茶摘みが行われています。紅茶の場合、新茶の定義は確立されていませんので、それぞれ扱う業者によって「摘み取って3ヶ月の間を新茶とする」とか「日本に入港してパッキングしてから一年間を新茶とする」など、さまざまな定義があります。
      紅茶は強発酵茶であるため、緑茶に比べて劣化しにくく、かなり長い間品質を保つことができますので、新茶の定義は曖昧なのです。

      紅茶は輸入ものですから、船便で輸送すれば最低でも日本に届くまでに約1ヶ月はかかります。
      しかも、摘み取ってからとなると、精製工程や箱詰め、港までの輸送などでさらに時間がかかっています。

      摘み取ってから3ヶ月を新茶とするとなると、日本に入荷してから1ヶ月程度しか新茶と呼べる期間が無いことになります。

      このように、「ニュー」という概念は非常に難しいものがあります。

      基本的にコーヒーの場合は船便での輸送となります。
      コーヒーの産地は、ご存知のとおり中南米やアフリカ、インドネシアなど
      日本からは遠いところばかりです。

      船に積んでから日本に到着するまで最低でも二ヶ月程度はかかります。
      (航空便はコストがかかりすぎることと、一度の積載量が限られますので
      通常は不可能です。)

      例えばブラジルでは早い収穫で6月ですが、収穫されてからウェットミルで精製(いわゆるナチュラルやウォッシュド)されて輸出業者(シッパーまたはエクスポーターといいます。)に運ばれるまで約2〜3週間程度はかかります。
      ここから、手動脱穀機で脱穀して、消費国の商社や我々ロースターの元にプレシップサンプル(船積み前の航空便)を少量送り、カッピング。
      選ばれたものは、商社や我々のオリジナルロゴを印刷した麻袋に袋詰めされて船積みされるまでに数週間。

      こうして通常の流通を通常に行うだけでも収穫から船積みまで一〜二ヶ月程度かかってしまいます。
      そして、日本に入港するまで約二ヶ月。入港してからは通関があります。通関でなにもなくスムーズに行けば通関は2〜3日できれて、初めて国内デリバリー可能となります。
      しかし通関でなにかに引っかかりモニタリング検査をしたりすると、通関がきれるのは更に二週間ほどかかってしまいます。
      となると、収穫してから早くとも合計約3〜4ヶ月はかかって日本国内に出回ります。

      ですから、ブラジルのコーヒーはどんなに早くても6月収穫物でその年の10月から11月の国内デリバリーとなるのが普通です。

      しかし、収穫期というのは3ヶ月以上ありますから、通常6月から8月までに収穫されたものをすべてサンプリングして日本へ送り、カッピングして決定し、契約して脱穀して船積みですから、9月〜10月に契約が成立するというのが通常の流れです。
      そうなると、ブラジルのコーヒーは平均すると年内ぎりぎりか、または年明け早々が最も早い日本国内デリバリーとなります。

      コーヒーの場合、06−07クロップというふうに書かれているのは、そのためです。

      昨年、このブログでもご紹介したブラジルのコーヒーは歴史上初と言っていいくらい早い、7月の入荷だったのですが
      サンプリングもカッピングもなく、航空便で輸送したために実現したものです。これは半分ギャンブルで、農園主との信頼関係がないと絶対に実現しません。

      コロンビアなどは、地域にもよりますが、収穫が年二回おこなわれます。
      ファーストハーベストクロップとセカンドハーベストクロップといいます。コロンビアは地域によって微妙にずれますが、概ね12月〜2月がファーストハーベスト。6〜8月がセカンドハーベストとなります。

      ですから、ファーストハーベストは年内には入荷します。しかし、セカンドは翌年の入荷になります。

      各国収穫時期が異なりますので様々ですが、基本的には収穫から日本国内デリバリーまではかなりの時間がかかるので、どうしても前年度収穫となってしまうのです。


      上記の説明でいくと、僕の感覚ではコーヒー豆は日本に入港した時点で、ニュークロップでもなんでもなく、「カレント(経過中)クロップ」なのです。

      生豆問屋の間では、日本に入港してから3ヶ月間を「ニュークロップ」と定義づけしています。
      それ以後は全て「カレントクロップ」と呼びます。
      一年を越せば「パスト(過ぎた)クロップ」と呼ばれます。

      僕達はあくまでもニュークロップ時と同じような豆の状態にこだわっているだけですから、今の時期に「グァテマラのニュークロップが欲しい」と言われても、今収穫期ですから日本にあるわけがありません。

      正しい注文の仕方は「出来る限り青いグァテマラが欲しい」・・・と、なります。
      問屋にとっては嫌な注文の仕方ですが・・・(笑)

      僕達がリーファコンテナや定温倉庫にこだわるのはそのためです。

      こういうのって難しいですね。
      どれが正しいわけでも、間違っているわけでもありませんから。。。
      その人がどう捉えるかの問題だけだと思います。

      ただ、業者が色々なことを公開しないことも問題です。
      公開しなくても良いこともたくさんあるとは思いますが、公開しなさすぎなのではないかとも思います。

      公開すると後悔しそうなので、やめておこうと思うこともありますが・・・
      スペシャルティコーヒーが盛り上がって見えているうちに、やっておかなければ手遅れになることがたくさん・・・大変だぁ・・・
      | コーヒー豆情報。 | 21:17 | comments(2) | - | - | - |
      カイセッタ農園 アカイア 06-07クロップ入荷。
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        お待たせいたしました。
        ブラジル・カイセッタ(カイシェッタス)農園のムンドノーボアカイア種、エコウォッシュド ウインドライが入荷しました。

        昨年、トラブルが発生して急きょエアーでカイセッタ農園のブルボン種を取り寄せましたが、今回はいつもと同じムンドノーボ種です。

        やはり、ムンドノーボは香りといい、酸味といい、全体のパンチが違います。
        今年は今までで最も良い仕上がりだと思います。
        様々な焙煎度合に対応できる仕上がりで、自信を持っておすすめできるコーヒーです。

        ところで、「ムンドノーボアカイア」という品種ですが、よく大粒のムンドノーボ種のことと言われていますが、正しい説明をしてみます。
        ムンドノーボ種は「ブルボン種」と「スマトラ種」の交配種で、いわゆるハイブリッド種ですがブラジルでは最も多く栽培されている品種です。
        それに対し、ムンドノーボアカイア種とはムンドノーボ種の中でも大粒チェリーが収穫されると思われる樹だけを交配したもので、単純にムンドノーボそのものなのです。ムンドノーボ種自体スマトラ種が入っているわけですから大粒の部類です。ですから何のための交配かさっぱりわかりません(笑)
        この交配で大粒チェリーだけが結実するかといえば、全く変わりなくかなりの小粒から大粒まで結実します。
        もちろんチェリーの大きさイコール種子(コーヒー豆)の大きさではありませんから、チェリーの大きさだけでは実際のコーヒー豆の大きさまでは判断できません。
        最終的に精選をかけて粒の大きさを16UPというサイズで揃えて出回ることが多いのですが、樹の品種がアカイアと呼ばれていますからそれ以下のサイズもアカイア、それ以上のサイズももちろんアカイアと言います。
        というか、「ムンドノーボ」と「ムンドノーボアカイア」の違いは基本的になにもありません(笑)

        というわけでうちでは「ムンドノーボ」としか表記していません。

        最近、ニュークロップの定義やら、品種やら精製やらと間違った認識のプロも多く、特に焙煎をする人にとっては大切な知識がまだまだきちんと伝わっていないことを感じます。
        僕がまだまだなので、僕より知らないのは本当にヤバイです(笑)
        人が選んだ豆。。。「この豆が最高なんだ。」と言われたことを鵜呑みにして、自分自身で生豆を判別できない人達が多いということです。

        先日、商社の人がビックリしていたのは、「84点以上の豆をください!」という注文の仕方をする人がいるということ。
        これには僕もビックリです。
        人によって味覚は違うのに、他人が評価した点数をよく信じられるなぁ・・・と。
        しかも、カッピング時の焙煎方法で販売するわけもなく・・・。

        おかしなことになっています。

        いろんな勉強をして、いろんなコーヒーを飲んで、良いも悪いも知って、自分のお客さんが喜んでくれるコーヒーを選べるようにならないと、商売ではなく趣味で終わってしまいます。

        食うに困っているコーヒー屋なんて魅力無いですもんね。
        趣味なら食うに困ることはないけど・・・イヒヒ

        あ、まさに僕のことですけどね(笑)
        | コーヒー豆情報。 | 16:21 | comments(0) | - | - | - |
        ケニアAAミカ農園。
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          去年の夏頃かな?
          お客さんの紹介で今話題のミクシィとやらに登録したのですが、全くのぞく暇も興味もなく、ほったらかしにしていたのですが、最近ちょっとのぞいてみたり、このブログを反映させたりと少しずついじりはじめたのですが、ほとんど理解不能!(笑)
          時間がないのもありますが、なにをどうしていいのやらさっぱりわかりません。
          パソコン嫌いだから、飽きるし・・・基本的にネットには向いていないようです。
          ま、適当にやっていればいいかな。


          さて、ここのところ、コーヒーの話題ばかりですいませんが、10月の中旬に指定農園として契約したケニアのミカ農園のお知らせです。

          とにかく素晴らしい香りです。
          今年も様々なケニアをカップしましたが、これほど芳醇な香りを放つケニアには出会ったことがありません。
          ちょっと、一般的なケニアとはイメージが違いますので、最初は「なんだこれ!」とビックリすると思いますが、すぐに魅了されると思います。

          当店では、割と深い(2ハゼ後半)ローストで仕上げていますが、ポイントにぶちあたると物凄い香りを放ちます。
          フルーツのようなふくよかで丸い酸味を持っているので、かなりの深煎りでもほとんど苦味を感じることが無く、深煎りが嫌いな方もとり憑かれたようにケニアばかりを注文してくださるようになりました。

           
          生豆。
           
          焙煎豆。

          エスプレッソに最適な豆でもあります。
          うちでは現在、新エスプレッソブレンドを研究中です。
          だんだん理想に近づいてきました。
          来年はどんなケニアが出てくるか楽しみです。

          では、データです。

          『ケニア AA ミカ農園』

          データ
          【生  産  国】ケニア
          【生 産 地 域】ケニア中央部 ティカ地区
          【樹     種】SL28/K20/ブルーマウンテン種
          【農  園  主】ベルギーソクフィナフ社
          【農  園  名】MIKA(ミカ)
          【生 産 高 度】1600m
          【精 製 方 法】フルウォッシュド
          【乾 燥 方 法】アフリカンテーブルサンドライ
          【収  穫  期】メイン9月〜12月 フライ5月〜7月

          ※SL ・・・Scottish Laboratoryの略で、ブルボン種とケント種の交配種。
          ※K20・・・ケント種の一種。インド、ケント農園で発見された突然変異種。
          (ティピカ種を由来とする)

          ※ブルーマウンテン種・・・ジャマイカからの逆輸入ティピカ種。

          東アフリカ赤道直下の国ケニアのコーヒーは1893年にスコットランドの伝道師が農園を始めたことから、栽培がスタートしました。国土の面積は日本の約1.5倍。
          ケニア中央部の標高1600mに位置するティカ地区にこのミカ農園はあります。
          ベルギーソクフィナフ社が経営するミカ農園は、ケニアの農園としては数少ない、シェードツリーを導入した栽培をしています。
          水洗工程では伝統的な発酵方法を守り、アフリカンテーブルでのサンドライなど、精製工程を丁寧に行ってトップグレードの素晴らしいスペシャルティコーヒーを作っています。
          深煎りで仕上げてますが、もともと柑橘系のフルーツのようなふくよかな酸味を持っているコーヒーなので爽やかな後味となります。絶妙なバランスがとれた深い味とフルーツのような芳醇な香りが特徴です。
          深煎りが苦手な方にもおすすめしたいコーヒーです。
          | コーヒー豆情報。 | 23:22 | comments(0) | - | - | - |
          え!コンペティション3位?
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            先月買い付けを決定した「ブラジル06−07クロップ」のナチュラル。

            契約農園名は「シンコ・エストレイラ農園」です。
            英語で「ファイブ・スター農園」という意味です。
            この農園の詳しい情報はまた次の機会に公開いたします。

            この農園のコーヒーは、今までウォッシュドだけが極少量だけ日本に入っていましたが、ナチュラルとしては今回うちが買い付けたものが日本初の契約入荷となります。

            もちろん来年も買い付ける予定ですが・・・今回驚くことが起きましたので報告いたします。

            先月ブラジル・セラードで行われたコンペティションでこの「シンコ・エストレイラ農園」がナチュラル部門3位に入賞したという報告を受けました。
            報告を受けた僕は最初、「へぇ〜・・・良かったじゃん。また、有名になるね。」という程度の反応でした。

            でも、向こうは興奮ぎみ。「わかってます?」とか言ってるし。

            というのも、コンペティションに出品するロットは通常その農園でも特別に摘み取られたスペシャルロットで、他のロットとは分けているのです。
            ですから、僕としては「あ〜・・じゃあ来年はコンペティション入賞ものとして特別に販売されるんだなぁ〜」という感じになるのは当たり前なのです。

            ところが今回そいうではないらしく、実はうちが買い付けたロットをそのままコンペティションに出してしまったそうなのです。
            ま、たしかにそんなにたくさんの量があったロットではないので、コンペに出すにはちょうど良いのかなとも思うのですが・・・
            そんなこともあるんですねぇ・・・ちょっとびっくり。
            この3位入賞には業界では有名なカッパー、あのマネー氏の最後の押しがあったそうです。
            コンペティションを追いかけるつもりはありませんが、うちの契約農園が・・・しかもうちが買ったロットがたまたま入賞するというのは、やはり嬉しいものです。
            点数のつけ方もわからなければ点数にさっぱり興味も無いんですけどね(笑)

            プレシップサンプルのカッピングで最後の最後まで悩んだナチュラル。
            その最後の決断の時に「これにしましょう。これにしましょう。」と押したのはうちのスタッフでした。
            彼のお手柄だな。
            来年のナチュラル部門コンテスト3位ロットは、うちが全部抱えてしまいましたが、その分少しリーズナブルな価格でみなさんにお届けできます。
            良かった良かった。めでたしめでたし。

            こんなこともあるんだなぁ・・・今年は不思議なことがたくさん起きたなぁ。
            今年もあと二ヶ月を切りましたが、楽しいことがまだまだたくさん続きそうです。今度はなにが起こるかなぁ。
            | コーヒー豆情報。 | 00:27 | comments(6) | - | - | - |
            コーヒーの酸味。
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              先日、ケニアの指定農園の契約が完了。
              ケニアを指定農園で取り扱うのは初めてです。
              本当に良いケニアを手に入れようと思ったら、今はオークションロットを手に入れるしかありません。
              ちょっと高めでしたが、今回のケニアの魅力には勝てませんでした。
              良質のケニアのポテンシャルの高さには脱帽します。
              ワインのような芳醇な香りとフルーツのような豊かな酸味・・・こういう表現はプロ同士やマニア同士の間ではよいのですが、一般の人に対してコーヒーをこういうふうに表現するのは結構危険です。でも、たまにはこんな表現もいいかな?と思うくらいのコーヒーです。だって、客観的に見たらコーヒーの味をこういう表現で伝えるのは結構滑稽ですよね。
              「え?コーヒーがフルーティ?・・・ベリー?」ってなってしまいます。
              ワインは果実です。コーヒーチェリーも果実ですが、コーヒーはただの種ですから。。。
              一般の人に対してカッピングの表現はただのオタッキーのきもちわるい表現にしか聞こえないようです(笑)気をつけなくちゃね!



              ケニアはこの酸味を活かさなければこのコーヒーがかわいそうだと思うようなコーヒーですから、このコーヒーをどう捉えて、どう仕上げるか。これだけ豊かな酸味をどうコントロールするかはその店の味覚と焙煎技術にかかっています。
              そして、自店のお客さんがどの位の酸味をどう評価するかを良く知っていることが勝負です。

              カッピングはあくまでも「豆の評価」をしたり「豆の持ち味」を知るためのものですから浅煎りでテストローストしたものです。ですから、そのままの味をお客さんにフィードバックすることはあり得ません。もちろん焙煎の良し悪しを調べる目的もありません。
              焙煎の良し悪しを見るのは「テイスティング」といいます。
              カッピングの味は酸味のキャラクターを良く知ることはできますが、いわゆる「コーヒー」としては「すっぱい」だけですから、商品にはなりません。

              このカッピングをベースに焙煎方法を決定していきます。
              これが、そのお店の味の特徴となって現れます。
              ここで気をつけなければならないのが、「ほとんどのプロは酸味に鈍感になっている」ということを自覚することです。
              どこのお店でも酸味の嫌いなお客さんが大半を占めています。

              よく「すっぱいのと酸味は違います」というコーヒー屋さんもいますが、酸味とは「すっぱい」以外表現のしようがありません。
              もちろん生焼けの酸味や、古くて酸化した酸味とは違うということを言いたいのはわかりますが、一般の人に言わせればすっぱいものはすっぱいのです。

              酸味嫌いの人に良質の酸味を伝えていくのには時間がかかります。
              ですから、焙煎技術の微妙なコントロールが必要になるのです。
              いきなり酸味を活かした焙煎では、お客さんは引きます。
              お店はお客さんを育て、お客さんに育てられます。要するに共に成長していくものです。

              「どうだぁ!これがほんものじゃあ!この味がわからんかぁ!なぜわからん?!」
              ・・・では、お客さんはついてきません。
              決して、お客さんに合わせるのではなく、あくまでも「共に」です。

              今回のケニアは特に焙煎度合によって突出してくるキャラクターが全く変わるのでかなり楽しめます。
              いろーんなお客さんと共に・・・です。
              | コーヒー豆情報。 | 22:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              ブラジル06−07クロップ。
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                一昨日ブラジルの06−07クロップの契約が済みました。

                今回のお話もマニアックですので、一般のお客さんには「ごめんなさい」という内容になってしまうと思います。
                ご興味の無い方は読まないほうが身のためです(笑)

                前回お知らせした契約農園カイセッタのアマレロブルボン種に引き続き、やはり同じカイセッタのムンドノーボ種の棚干しエコウォッシュド(手摘み完熟)を買い付けました。
                今年のカイセッタは晴らしい出来です。
                このムンドノーボはサンプルのカッピングで即決定しました。

                ただ、今回はナチュラルも買うつもりでしたので、いくつものサンプルをカッピングしたのですが、なかなか納得できるものが無く、決断できませんでした。
                というのも、カイセッタのナチュラルはアピアランスはもちろん、全体的なクオリティも高すぎて、ウォッシュドと変わらない仕上がりになっていました。
                いや、決してナチュラルがクオリティが低いとかアピアランスが悪いとかではなく、ナチュラル好きの人間にとってナチュラルに求めるものはウォッシュドの美しさとは全く異なる「ワイルドさ」なのです。ノーノー
                 

                ・・・・で!やっと出会ったのが今回契約した農園です。
                結局カイセッタではなく、ナチュラルでは日本初の入荷となる農園です。
                久しぶりにナチュラルらしいブラジルに出会うことができました。
                あせらずに待って良かったです。ニコニコ

                皆さんに必ず喜んでいただけると思います。
                どうぞお楽しみに。農園名は次の機会にご紹介いたします。
                もちろん、リーファコンテナ輸送、国内定温倉庫保管となります。

                今日のおまけ画像は、先日家庭用エスプレッソマシン(デロンギ)でラテアートの練習をしたときの、もうひとつの成功ロゼッタです。
                ・・・でも、これ成功っていうのかな?たらーっ
                | コーヒー豆情報。 | 23:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                カッピング三昧。
                0
                  ここのところ連日新規オープン店やイベントの打ち合わせなどでちょこっとバテ気味・・・イヒヒ

                  そして連日、事務所ではコーヒー漬けです(笑)
                  ま、これは7月頃からずっとなんですが・・・

                  ブラジルは8割方決まりました。
                  というのも、契約農園内でロットが多すぎるので次々と送られてくるサンプルをカッピングしている最中なのです。
                  ただ、世界中のロースターとの取り合いですから、迷ってまごまごしているとすぐに持っていかれてしまいます。

                  ブルボン(在来種)のエコウォッシュド棚干しに引き続き、先日ムンドノーボ(これはブラジルでは最もメジャーな品種)のエコウォッシュド棚干しは即決しました。今年はとても良い出来です。このムンドノーボは味・香りともになかなか出会えないクオリティだと思います。ポテンシャルもかなり高く、とても楽しみな豆。自信を持っておすすめできます。

                  そして、最後に迷っているのが、ナチュラル。
                  今日届いたサンプルはかなり良いと思います。初めて使う農園ですが、もしもこれに決定すればナチュラルとしては初の日本上陸となるものです。ナチュラル好きの人にはたまらない味わいがあります。
                  次のサンプルを待つ余裕があるだろうか・・・ノーノー
                  参ったなぁ・・・この辺が難しいところ。

                  いずれにしても、早ければ年内、遅くとも年明け早々にはデリバリーできそうです。今年もリーファコンテナ輸送・国内定温倉庫保管となります。


                  そして、今日はそのほかにタンザニアとケニアのサンプルも届きました。
                  タンザニアは3農園から検討中。やはりどこでも使用しているオルデアニ地区のものは良いようです。
                  ケニアは2農園から。明日テストローストします。
                  他の豆もそうですが、特にケニアは焙煎度合い(焼き加減)で全く別物に変身してしまいますので、それぞれ3段階のローストで仕上げてカッピングをする予定です。

                  あ、報告していませんでしたが、来年のコスタリカは既に7月に契約を決定しています。農園名はまだ伏せさせていただきます、すいませんたらーっ

                  06−07クロップが続々と決定していきます。

                  そういえば松本さん(マツモトコーヒー)は凄いブラジル(パルプドナチュラル)を買ったって言ってたなぁ・・・さすが!今、日本一スペシャルティコーヒー生豆を動かす男!すげぇ・・・
                  「点数なんかどうでもええねん。美味しくてお客さんが喜んでくれたらそれでええねん。」これ、松本さんの口癖。僕もそう思います。
                  でも!うちは真似できませんっイヒヒ大火傷してしまいます(笑)
                  っていうか、やっぱり松本さんのお人柄だと思います。
                  松本さん、おこぼれいただきまーす!・・・怒られるかな?イヒヒ
                  | コーヒー豆情報。 | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  カイセッタ農園 06-07クロップデリバリー開始。
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                    先月の終わりにエアー便で入荷したブラジルのデリバリーを開始しました。
                    今年、ブラジルの06-07クロップとしては日本では最も早い入荷とデリバリーとなります。

                    今年で契約3年目となる「カイセッタ農園」のアマレロブルボンです。
                    前年度まではムンドノーボ種でしたが、今回はブルボン種を買い付けることにしました。
                    理由は、ブルボン種の出来が良かったことと、ブルボン種のほうが収穫が早いということ。

                    今年の初め05-06クロップの入荷で少々トラブルが発生し、どう考えても数が不足していたため、できるだけ早く入荷させる予定を組んできました。
                    プレシップサンプルを取り寄せている暇もないので、今回は農園主のワグナー・フェレーロの信頼のみで買い付けました。
                    仕上がりは期待以上のものでした。
                    強烈な高い香り・とろみのある甘味・丸みのあるボディは完璧です。そしてクリアな後味。
                     



                    ワグナー・フェレーロは母親名義の「パンタノ農園」も守っています。
                    こちらも有名な農園です。

                    僕は彼のコーヒーに対する姿勢に惚れ込んでいます。
                    とにかく良いコーヒーを作ろうという情熱は抜きん出ています。
                    棚干し(ウィンドライ)という方法も彼が独自で始めた方法です。誰かにやれと言われたわけではありません。
                    また、ひとつの農園ひとつの品種でこれだけ細かくロット分けして収穫するのも彼独特のやりかたです。
                    例えば、ひとつの樹にも南向きの面と北向きの面があります。そしてそれぞれを時期をずらして収穫するのです。また、植えた時期などでもエリア分けして収穫していきます。
                    この丁寧な作業が、僕が最も信頼する理由です。

                    ですから、もうすぐ届くサンプルも、同じ農園のアマレロブルボンなのにたっくさんのロットが届きます。
                    それを全てカッピングして、その中からデフェクトするものははずし、年間通して味を安定させるために、良いロットだけをブレンドしてオゾンCTカンパニー用のロットとして仕上げます。
                    ということで、今年収穫のカイセッタ・ブルボン・エコウォッシュドは全て押さえることができました。

                    カイセッタは今年もコンペティションで入賞するかなぁ?

                    では、データのご紹介です。

                    『ブラジル セラード

                     FAZENDA CAIXETAS (カイセッタ農園)

                       ブルボン100% エコウォッシュド WINDRY(棚干し)』



                    データ
                    【生  産  国】ブラジル
                    【生 産 地 域】ブラジル・ミナスジェライス州・パトスデミナス地区
                    【樹     種】ブルボン
                    【農  園  主】ワグナー・フェレーロ
                    【農  園  名】CAIXETAS(カイセッタ)
                    【生 産 高 度】1150m〜1180m.
                    【精 製 方 法】エコウォッシュド
                    【乾 燥 方 法】棚干し(ウィンドドライ)
                    【収  穫  期】6月初旬〜7月後半

                    【パトス・デ・ミナス地区カイセッタ農園】
                     オゾンCTカンパニー契約農園
                    カイセッタ農園はブラジル・ミナスジェライス州の中心パトロシーニョから車で40分ほど離れたパトス・デ・ミナス地区にあります。
                    フェレーロ家のコーヒーの歴史は20世紀初頭に現農園主ワグナー氏の曽祖父がイタリアから移民しサンパウロで農園を始めた事からスタートしました。コーヒー生産には約100年の歴史を持つ伝統農家です。
                    セラードには1984年に移り現在の農園を開拓しました。農園を移した理由は霜が降らないことと土壌が侵食されていない点でした。
                    「1984年に父が他界し永年のコーヒーの師を失いました。しかしその事がきっかけになり新しい農業・土地へチャレンジしてみる気持ちになりました。それまで父任せだったコーヒー生産にも自分のポリシーを持ち取り組むようになり自分に変化が起こったのは父の他界とセラードへの移住が全てでした。」
                    彼のコーヒーへの熱意はコーヒー生産だけに留まらず、自らエスプレッソ用のポッドの生産工場を設立して栽培から抽出までを研究しています。   栽培品種ごとにドリップ向きかエスプレッソ向きかのテストを繰り返して顧客のニーズにあった最適なコーヒーを提供できる環境を整えました。
                    ワグナー氏は「コーヒー好きは先天的なものです。コーヒーの伝統農家に生まれ、一番好きな趣味であり仕事です。
                    いつか生産量だけの時代が終わり、品質に投資した者だけが生き残る時代が来ると信じています。」

                    【フェレーロ家の理念】
                    フェレーロ家の農業へのポリシーに「生態系をできる限り保つ」がコーヒー生産当初からの一貫したポリシーです。その為に専属の農業技師を雇い常に意見を求めています。
                    生態系を保つにはできる限り減農薬へ努めることが重要でありその取り組みの結果農園に蜘蛛の巣が多く、鳥の巣も見られます。その他に独特な農法として雑草のコントロールをしています。         
                    本来害虫と同格に見られていた雑草に肥料を撒き成長させてから刈り込み土中に戻し堆肥としています。除草剤を一切使用せずにその結果害虫の天敵になる蜘蛛や鳥が多く住む理想的な環境を作り上げました。

                    【フェレーロ家のスペシャルティーへの取り組み】
                    上記の取り組みの結果ワグナー氏は2004年セラードカップコンテストにて1位・2位を独占しました。 さらに彼の専属農業技師ピッシン氏も3位に入賞し彼らの取り組みが正しかったことを証明しました。
                    減農薬による生態系のコントロールだけでなく品質の向上のための投資を惜しみませんでした。2002年では誰も取り組まなかったWINDRY(棚干し)をいち早く導入し手間をかけて低温乾燥させています。さらに2004年には、それまで鑑定士任せだったカッピングにも取り組み農園内にカッピングルームを新設し自ら理想のコーヒーの味を模索しています。

                    【生産者コメント・・・・7年前からWINDRY(棚干し)を設備しました。 この乾燥方法はブラジル産のコーヒーではあまり見られません。手間は掛かりますが、網棚で風を通す事により低温で時間を掛けじっくりと仕上げる為、甘味があり、風味豊かなコーヒーが出来上がります。】
                    | コーヒー豆情報。 | 19:44 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
                    オリジナル契約農園生豆の販売について。
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                      同業のかたから「生豆の販売はしていますか?」とのお問い合わせをよくいただきます。

                      もちろんです!
                      同業のかたはご遠慮なくお問い合わせください。
                      どうやら、うちはグループ展開しているので、オリジナルの生豆はグループ店しか使用できないというイメージがあるみたいですね。

                      とんでもございません。
                      お気に召していただければ、どんどんご使用ください。こちらとしても嬉しいかぎりです。
                      情報もできる限り公開させていただきます。

                      うちのグループ店はカフェやレストランが圧倒的に多く、自家焙煎店は7店ほどしかございませんし、焙煎方法やそれぞれの考え方で仕上がりの豆のキャラクターはそれぞれ変わると思っていますので、あちこちにうちの豆が出回ることは気にしていません。
                      ただ、ご近所同士ですと・・・特に地方の場合はあまりご近所同士ですと、かなりオリジナリティーに欠けてしまいますので、範囲はまちまちですが各地区で一軒ずつほどになっています。
                      もしも、お近くのお店に当社の商品が入っていた場合は、やむを得ずお取引をお断りさせていただくこともございますのでご了承ください。

                      当社はコーヒー生豆を流通させるためのグループではありませんので、グループであろうがなかろうが基本的に価格帯は同じです。
                      当社のグループであるメリットはもっと他のところにありますので、生豆の流通に関してはグループ全体が承諾済みですのでご安心ください。

                      1kgからの出荷が可能です。それ以上は1kg単位でご注文いただけます。
                      価格はお気軽にお問い合わせください。

                      それにしても、最近特にお問い合わせをいただくことが多くなりました。
                      ありがたいことです。
                      コーヒーに限らず紅茶なども含め、これからもずっと少しでもみなさんに喜んでいただけるような商品をご紹介していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

                      ただし、当社は生豆屋ではございませんので、種類をたくさん扱うつもりはありません。
                      絞り込み、そしてクオリティ重視でまいりたいと思っています。

                      ここのところ連日、来年のクロップ買い付けの打ち合わせが続いていますが、いろいろな意味で条件が良くなってきたと思います。
                      今年も自信を持っておすすめできる商品が出揃いましたが、来年ももっと良い商品をご紹介できそうです。

                      そして、次回のブログは先日お話しましたブラジルのブルボン種をご紹介できると思います。
                      今年6月収穫という、記録的な早さで入ってきたこのブラジルは、もう噂を耳にして問い合わせて下さった方がたくさんいらっしゃいます。
                      契約が決定しましたので、次回の便も9月には入港します。
                      ブルボン種ですが、新しすぎるためほとんど水分コントロールされていないので深煎りにも完璧に耐える豆ですが、全く焼ムラにならずにきれいに仕上がります。
                      深煎りにしても、刺すような苦味は全く無く、とてもキレイで厚みのある甘みを持つ豆です。
                      ただ、浅煎りすぎると新しい青臭さと青い渋味が残りますが、決して味の汚れなどではなく、逆にこの時期に空輸したもののみに与えられた特権だと思います。
                      同じロットでも次回の便は少々水分値が落ち着いてしまっていると思います。

                      さらに今回は、ごく普通の価格でお出しすることができますので、ご安心ください。

                      お問い合わせ、お待ちしております。
                      | コーヒー豆情報。 | 22:23 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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