2008.08.27 Wednesday
インドネシアの産地情報書かなくちゃ。
去年からずぅ〜っと、インドネシアのレポートが途中で止まってしまっています。
さすがに今となってはみなさんに忘れられているとは思っていますが、とりあえず写真を整理してレポートをアップする準備はしている最中です。
まだまだ今年もグループ店のオープンが続きますので、なかなか丁寧なブログを書き込んでいる時間がないのですが、ちょこちょこ時間を見つけてはブログをアップするように心がけています。
最近はモバイルのデータ通信料が安くなってきたので、モバイルからのブログアップも多くなってきました。
ですから、僕にしてはわりと更新率が上がってきたのではないかと思います(笑)。。。と自己満足。
インドネシアの産地事情は本当はみなさんにお伝えしたいことがたくさんあるのですが、本当に伝えていいのかいけないのかわからないこともあります。
とくにスラウェシのトラジャ県の経済的なことなどは、一方では日本企業が結構貢献してしているように伝えられていますが、実は日本企業がダメにしている部分が多すぎるのが現状です。
農家の人々には日本人は本当に嫌われていますよ。
トラジャはトンコナンなどの建造物で有名な観光地でもありますし、もっともっと経済的には潤っていると思っていました。
ところが、今まで訪れた産地での中では一番と言っていいくらいの貧困さだったのです。
「日本企業にせいだ」と彼らは言っていました。
小さな集会場に農家の人々に集まってもらい、直接ディスカッションさせていただきましたが、今までこんなことは無かったらしく、本当に泣きながら訴えかけられてしまいました。
「日本人は、いいものを作れというだけで、きちんとした対価を払ってくれないじゃないか!」とも言われました。もちろん僕達がトラジャの豆を買い付けるのは初めてのことなのできちんとした事情は把握できていなかったのですが、かなり重たい空気に包まれてしまいました。
日本人、価格を叩きすぎです。しかし、その一方でこような情報を出すと、日本人消費者のほとんどが、「じゃあコーヒー屋って、どんだけ儲けてんだよ。産地の人は可愛そうに。」と言います。
違うんですよね本当は。日本人には遠い国のお話ですから「可愛そうに」はほとんどの人がキレイ事で、実は自分たちがコーヒーをなるべく高い価格で買おうという意識があれば、こんなことはいくらでも改善できるはずなのです。
日本の農家の人々が苦しんでいるのも同じ理由です。
「良いものは高い」んです。
本当に良いものを適正に販売すれば高くなるのは当たりまえなのに、適正な価格で売ろうものならたちまち悪者扱いです。
日本は、これだけ食品業界でいろんな問題が出てもなお「良いものを安く」という意識は全く変わっていません。僕も含め日本人全体が貧乏なので仕方が無いのですが、「安いものは悪い」「良いものは高い」という当たり前の意識がもっと前からあれば、こんなにたくさんの問題は出なかったはずですし、デフレスパイラルによるこのド貧乏もなかったでしょう。
僕は今、売っている人間として書いているのではなく、消費者として。。。日本人として感じていることを書いています。
今の時代、皆さんが勤めている会社も同じことで悩んでいるはずです。
僕らが尋常ではない安さを求めた結果が耐震偽装であり、食品表示偽装であると僕は思っています。安さには限界がありますから。
人は「高い人件費」を求めるわりには、物には材料の原価だけでなく、「人件費」がかかっているということをすっかり忘れています。バカですよね人間って(笑)高い人件費がもらえるわけが無い。
僕達はきちんとしたお金を支払うという約束をしてきました。
産地から出来る限り高く買って、なるべく安く消費者に流す。これが僕達の仕事ですが、やっぱり限界がありますもんね。
と、こんなことを書きたくなるようなことをたくさん見てきました。
ま、コーヒーや紅茶の産地はみんなそんなようなところばっかりですけどね。
先進国に振り回されて、上から「可愛そう」と言われても。。。っていう感じだと思いますよ、現地の人々は。
いろいろと考えてしまいますね。
さすがに今となってはみなさんに忘れられているとは思っていますが、とりあえず写真を整理してレポートをアップする準備はしている最中です。
まだまだ今年もグループ店のオープンが続きますので、なかなか丁寧なブログを書き込んでいる時間がないのですが、ちょこちょこ時間を見つけてはブログをアップするように心がけています。
最近はモバイルのデータ通信料が安くなってきたので、モバイルからのブログアップも多くなってきました。
ですから、僕にしてはわりと更新率が上がってきたのではないかと思います(笑)。。。と自己満足。
インドネシアの産地事情は本当はみなさんにお伝えしたいことがたくさんあるのですが、本当に伝えていいのかいけないのかわからないこともあります。
とくにスラウェシのトラジャ県の経済的なことなどは、一方では日本企業が結構貢献してしているように伝えられていますが、実は日本企業がダメにしている部分が多すぎるのが現状です。
農家の人々には日本人は本当に嫌われていますよ。
トラジャはトンコナンなどの建造物で有名な観光地でもありますし、もっともっと経済的には潤っていると思っていました。
ところが、今まで訪れた産地での中では一番と言っていいくらいの貧困さだったのです。
「日本企業にせいだ」と彼らは言っていました。
小さな集会場に農家の人々に集まってもらい、直接ディスカッションさせていただきましたが、今までこんなことは無かったらしく、本当に泣きながら訴えかけられてしまいました。
「日本人は、いいものを作れというだけで、きちんとした対価を払ってくれないじゃないか!」とも言われました。もちろん僕達がトラジャの豆を買い付けるのは初めてのことなのできちんとした事情は把握できていなかったのですが、かなり重たい空気に包まれてしまいました。
日本人、価格を叩きすぎです。しかし、その一方でこような情報を出すと、日本人消費者のほとんどが、「じゃあコーヒー屋って、どんだけ儲けてんだよ。産地の人は可愛そうに。」と言います。
違うんですよね本当は。日本人には遠い国のお話ですから「可愛そうに」はほとんどの人がキレイ事で、実は自分たちがコーヒーをなるべく高い価格で買おうという意識があれば、こんなことはいくらでも改善できるはずなのです。
日本の農家の人々が苦しんでいるのも同じ理由です。
「良いものは高い」んです。
本当に良いものを適正に販売すれば高くなるのは当たりまえなのに、適正な価格で売ろうものならたちまち悪者扱いです。
日本は、これだけ食品業界でいろんな問題が出てもなお「良いものを安く」という意識は全く変わっていません。僕も含め日本人全体が貧乏なので仕方が無いのですが、「安いものは悪い」「良いものは高い」という当たり前の意識がもっと前からあれば、こんなにたくさんの問題は出なかったはずですし、デフレスパイラルによるこのド貧乏もなかったでしょう。
僕は今、売っている人間として書いているのではなく、消費者として。。。日本人として感じていることを書いています。
今の時代、皆さんが勤めている会社も同じことで悩んでいるはずです。
僕らが尋常ではない安さを求めた結果が耐震偽装であり、食品表示偽装であると僕は思っています。安さには限界がありますから。
人は「高い人件費」を求めるわりには、物には材料の原価だけでなく、「人件費」がかかっているということをすっかり忘れています。バカですよね人間って(笑)高い人件費がもらえるわけが無い。
僕達はきちんとしたお金を支払うという約束をしてきました。
産地から出来る限り高く買って、なるべく安く消費者に流す。これが僕達の仕事ですが、やっぱり限界がありますもんね。
と、こんなことを書きたくなるようなことをたくさん見てきました。
ま、コーヒーや紅茶の産地はみんなそんなようなところばっかりですけどね。
先進国に振り回されて、上から「可愛そう」と言われても。。。っていう感じだと思いますよ、現地の人々は。
いろいろと考えてしまいますね。